レバレッジETFが長期投資に向かない理由

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レバレッジETFの取引がかなり活況です。報道ではNISA口座内でもレバレッジETFの取引量が増加しているということです。しかしながら、原則としてレバレッジETFは長期投資には向きません。なぜなのか?今回はレバレッジETFの仕組みと長期投資に向かない理由を説明します。

複利効果

レバレッジETFは、日々の変動率の2倍となるように算出されます。つまり前日比で見た時の変動率は2倍になるのですが、2営業日以上話してみると複利効果によって変動率は2倍になりません。

どういうことか、実際に見ていきましょう。

ベンチマーク レバレッジETF
1日目 1000 1000
2日目(+5%) 1050(+5%) 1100(+10%)
3日目(-3%) 1018.5(+1.85%) 1034(+3.4%)
4日目(+3%) 1049.055(+4.90%) 1096.04(+9.60%)
5日目(-4%) 1007.04(+7.04%) 1008.35(+8.35%)

ベンチマークとなる指数を初日1000として、その後の変動を示したものです。当初は指数の2倍の動きでしたが、最終的(4日後)には指数の1.18倍にしかなっていません。

これは前日の上昇(下落)が翌日には複利となるために影響度が大きくなることが影響しています。複利については「資産運用と複利効果」もご参照ください。
特に上昇・下落を交互に繰り返していくとその影響が大きくなっていきます(上がった分、比率で下落する時の下落幅が大きくなるので)。

一本調子に下落を経ずに上昇するような相場なら、2倍以上のリターンとなるわけですが、相場は一進一退しながら動くことが多いので、レバレッジ型ETFの場合は不利になるケースの方が多いかと思います。

数日程度の短期の動きであれば、連日上昇ということも想定できるので数日程度の運用というのがこうしたレバレッジETF利用の基本となるかと思います。

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