ふるさと納税が高所得者にとって有利過ぎる件。高い逆進性は問題?

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ふるさと納税やってますか?2015年からはワンストップ納税制度がスタートしたこともあって、去年から始めたよという方も多いかもしれません。ふるさと納税は自治体に対する寄付制度で寄付した金額の自己負担額最低2000円になっています。残りの分は「来年の住民税が安くなる形で還元(ワンストップ納税制度利用時)」されるわけです。

この制度、非常にお得なように見えるのですが、非常に激しい逆進性のある制度となっており、金持ち(高所得者)ほど有利になる仕組みになっています。今回はこの逆進性について説明したいと思います。

そもそも、ふるさと納税とは?

もう制度について、イチイチ説明するのも面倒なのでサクッとリンクで説明します。
ふるさと納税を知らない方は下記サイトをご参照くださいませ。

<2016年最新版>ふるさと納税で特産品・特典をもらって得をする
ふるさと納税に関するよくある誤解や間違い、 注意点

まとめると、

・寄付した金額の内、2000円の自己負担を除いた分が来年の減税で戻ってくる
・寄付した金額のおよそ半額が御礼の品で帰ってくる

というわけ。単純に「寄付額×50%-2000円=ふるさと納税で得できる分」というわけ。

 

問題。寄付可能額は年収によって変わる

ふるさと納税で寄付できる金額は年収で変わります。正確には、だれでもいくらでも寄付できるのですが、自己負担2000円で済む金額が変わるわけです。

年収300万円くらいなら年間で寄付できるのは3万円くらいでこれを超えた分は自己負担になります(減税対象にならない)。一方で年収2000万円だと50万円くらいまで自己負担2000円で寄付可能です。
(独身・子供なしの場合)

ずいぶんと差がでてきます。年収1億とかいったら400万くらい寄付できます。

 

これの何が問題なのか?

高所得者ほど、ふるさと納税における減税が大きくなることです。ふるさと納税で仮に寄付の50%のお礼の品がもらえるとすれば、寄付すればするほど儲けが出ることになります。

先ほどの年収300万円の人だと、3万円の寄付ができるので約15000円の御礼がもらえます。自己負担の2000円を差し引くと13000円の利益(事実上の税の還付)です。

一方で年収2000万円の人だと50万円の寄付で25万円の御礼がもれえます。自己負担を差し引くと248,000円の利益(事実上の税の還付)ということになります。

年収に対する還付率は年収300万円なら0.43%で年収2000万円なら1.24%ということになります。

 

逆進性は問題か?

日本では高所得者ほど税金を多く負担するという「累進税率」が採用されています。
そのため、高所得者ほど税金をより多く負担しています。

一方でふるさと納税と言う方法はこの累進性を逆方向に進ませます。もちろん、払ったトータルの税金(社会保険料)で考えれば逆転するほどの金額ではありませんが、多少の問題はあると思います。

 

高所得者こそ積極的にふるさと納税をするべき

その制度が社会的に間違っているのであれば、訂正が必要だと思います。

ただ、使える制度があるなら上手に活用したものが勝ちだと思っています。特に、高所得者については低所得者が利用するよりもはるかに制度を有利に利用できるようになっています。

年収1000万円オーバーの皆さまはぜひとも上手に節税商品であるふるさと納税を活用いただければと思います。
なお、「人気のふるさと納税でもANAマイルを貯める」で紹介されているようなせこい賢いテクニックを使えばさらに還元率をアップできます。

むしろお金持ちの人ってこうした細かい節約って上手ですよね。

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