確定拠出年金は定期預金(元本保証商品)ではだめなのか?

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個人型確定拠出年金(iDeCo)や企業型確定拠出年金は加入者が自分で何で運用するかを決めることになります。

その中でマネー本などでは投資信託などの運用商品での運用がベストで、定期預金を始めとした元本保証商品はダメだと書いているケースが多いですね。今回はそんな確定拠出年金での元本保証商品運用についてメリット、デメリットをまとめていきます。

元本保証商品(定期預金)で運用するデメリット

最初から申し上げておきますが、元本保証商品の運用はメリットよりもデメリットのほうが大きいというのは事実です。

 

個人型確定拠出年金の場合、定期預金でもかなりの確率で元本割れする

まず、元本保証商品のはずの定期預金ですが、個人型確定拠出年金(iDeCo)の倍、多くの確率で元本割れすることになります。

理由は手数料です。個人型確定拠出年金では口座維持に月間数百円程度の手数料が発生することになります。

手数料は証券会社によっても差がありますが、2017年4月現在だと167円~617円となっています。

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この手数料を定期預金で回収することはできるでしょうか?

仮に定期預金の金利を0.1%としましょう。このとき最低手数料の167円/月を回収するのに必要な資金量は約200万円になります。手数料が617円の銀行なら740万円も必要になります。

これを下回った場合は元本保証商品の運用でも手数料で逆にマイナス運用となってしまいます。

※なお、企業型確定拠出年金の場合、口座維持にかかる手数料はすべて企業持ちとなっているため、逆転現象は起こりません。

 

個人型確定拠出年金の場合は節税効果は大いに期待できる

逆に個人型確定拠出年金は確かに運用ではマイナスでも、所得税の減税効果が大きく期待できるというメリットがあります。

個人型確定拠出年金は掛け金の全額を所得控除することができます。

そのため、掛け金×(所得税率+住民税率)の税金が戻ってくることになります。仮に合計税率が20%という場合で毎月2万円拠出すれば年に48,000円の税還付になります。

個人型確定拠出年金は受給時に所得とになりますが、退職所得(年金所得)となるために優遇されます。そう考えると、特に年齢が高い方はあえて運用を狙わずに、定期預金で税控除分だけの優遇を受けるというのも一つの手かもしれません。

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一方で企業型の場合、掛け金は全額会社負担なので所得控除などの税制上のメリットはありません。

 

企業型・個人型ともに定期預金での運用はメリット、デメリットがある

企業型
・・・手数料は考えなくてもよいけど、税効果はないのでほぼ増えない。

個人型
・・・手数料で目減りする可能性が高い。ただし、所得税の節税効果はある

 

こんなところでしょうか。

 

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