ネット証券のSBI証券は2005年に個人型確定拠出年金のサービスを開始しました。様々なファンドを取り入れて、運用可能な商品は65本となっています。いいファンドが出るたびに追加してきた感じでしょうか。
実際、地銀などでカビが生えたようなクソ手数料が高いだけのファンドを売り続けるよりよっぽどマシだと思いますが、一度販売したファンドはなかなか取り扱いを辞めるというのが制度上、難しく、本数が膨れ上がっているわけです。
そんな中で問題なのは2018年5月に施行された改正DC法(確定拠出年金法)です。これによって数が多すぎると投資家が選びにくくなるだろ!ということで本数上限が決まってます。35本です。
そんなわけで65本もあるSBI証券は一定の猶予期間中に本数を減らす必要があります。
さらに、上限ができると、新しいファンドを組み込むことができなくなります。そこで出てきたのがセレクトプランです。
従来のイデコをオリジナルプラン、新イデコをセレクトプラン
何がかわるってわけでなく、単純に今までのSBI証券のiDeCoの商品を「オリジナルプラン」という口座で扱い、新しくピックアップしたファンドを「セレクトプラン」という口座で扱うという流れになっています。
同じSBI証券ですが、別プランという事で分けているわけです。
口座開設後に「オリジナルプラン」または「セレクトプラン」を選ぶ形になります。それぞれのプランを変更することはできますが、その場合は、口座内で運用している投信を全部売却してから新しく、投資しなおす形になります。
そういった意味で、同じ証券会社ですけど、まったく別のiDeCoということになりますね。
オリジナルプランとセレクトプランの比較
SBI証券側がどのように考えているかはわかりませんが、ラインナップ等を見る感じでは、オリジナルプランは昔から作っている人がそのまま維持するためのプランで、新ユーザーはセレクトプランを選んでもらいたいと考えているのではないかなと感じています。
扱っているファンドもセレクトプランの方がローコストなタイプのインデックスファンドが多いです。
以下ファンドです。
- eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
- SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- EXE-i グローバル中小型株式ファンド
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- iFree NYダウ・インデックス
- インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
- <購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド
- 三井住友・DC外国リートインデックスファンド
- eMAXIS Slim 国内債券インデックス
- eMAXIS Slim 先進国債券インデックス
- インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)
- iFree 新興国債券インデックス
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
- ひふみ年金
- つみたて椿
- SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ<DC年金>(愛称:jrevive<DC年金>)
- セゾン資産形成の達人ファンド
- 農林中金<パートナーズ>米国株式長期厳選ファンド
- ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け)
- 朝日Nvestグローバルバリュー株オープン(愛称:Avest-E)
- ハーベスト アジア フロンティア株式ファンド
- SBI-PIMCO 世界債券アクティブファンド(DC)
- iFree 年金バランス
- SBIグローバル・バランス・ファンド
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
- 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)
- セレブライフ・ストーリー(ターゲットイヤー)
- あおぞらDC定期(1年)
すでに上限近く設定しています。ひふみ年金とかは人気の「ひふみ投信」のDC専用ファンドです。