野村證券 渡部CEOが引責辞任。インサイダー問題を受けて

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

野村ホールディングス(8604)の渡部CEOが辞任を発表しました。子会社の野村證券における相次ぐ増資インサイダー問題などの不祥事と、それに起因した主幹事外しなどの影響に責任をとる形となっております。不祥事の責任というよりも、それに伴って発生した業績への影響を最小限にとどめたいという印象ですね。

野村證券の増資インサイダー問題と倫理感。

同時に野村は増資インサイダー問題についての調査結果も発表しています。
明らかとなっている、国際石油開発帝石(1605)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、東京電力(9501)以外にも複数の事例が確認できたと報告しており、日常的に増資インサイダーが行われていたことがうかがわれます。

結局、野村證券は変わっていないのですね。今回の件を一営業マンレベルの暴走ととらえるのは難しく、企業文化・社内風土自体がこうしたことを助長する流れとなっている可能性が極めて高いといえるでしょう。

「社会的使命や倫理観が希薄化していた。新体制で修正する」と主張はしているものの、これまで培ってきた野村文化を変えることは社外からの圧力が無い限り難しいのではないかと思います。

 

野村證券、業績への影響

業績への影響も出ているようです。
不祥事をきっかけとして、主幹事外しが鮮明となっています。日本政策投資銀行が7月発行予定の財投機関債、財務省が復興財源確保のために予定しているJT(2914)の売り出し、住宅金融支援機構の住宅ローン担保証などから野村證券は主幹事を外されております。
また、大型上場となる予定のJAL再上場におけるグローバルコーディネーターからも外され国内募集のみの担当となる予定ということです。

海外業績が振るわない野村證券においては国内引き受け業務が大きな収益源であることは間違いなく、問題が長期化すれば業績には多大な影響を与えることになりそうです。

なお、野村HDの株価は昨日の辞任報道を受けてプラス。また、決算は減益となりましたが織り込み済みと評価されたようです。本日も欧州株高を受けてプラスで推移しています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。