固定金利を中心に住宅ローン金利が一段安

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

住宅ローン金利の低下が進んでいます。これまではネットバンクを中心に変動金利を中心とした引き下げが目立ってきましたが、10年国債金利の低下などを受けて、住宅ローン固定金利の主力である10年固定金利のローンも下がってきました。三菱東京UFJ銀行は10年固定金利で1.4%(金利優遇適用後)となっています。

住宅ローン 変動金利は低金利競争が続く

住宅ローン金利の低金利競争が続いているようです。住宅ローン比較.comの変動金利ランキングによると、

住信SBIネット銀行:0.865%
ソニー銀行:0.872%
新生銀行:0.98%

といった具合に1%を下回る水準での低金利状態となっていました。この水準は過去最低水準です。ただし、民間金融機関においては、変動金利が主な争点となっていました。中長期の固定金利に関しては、「フラット35」という住宅金融支援機構(旧公庫)による住宅ローンと政府による優遇策(省エネ物件に対する金利割引等)があるためです。

 

欧州問題に絡み国債金利の下落が、中長期の固定金利も引き下げ圧力

従来は短期金利が引き下げの中心でしたが、今回は10年固定といった中長期の金利引き下げが起こっているというのが特徴といえるでしょう。背景には欧州問題による日本国債の買い(金利は低下)が進んでいるという点が挙げられます。10年国債の金利は0.8%を下回っており、こうした点も金利引き下げ圧力となっているようです。

一方で、過去には国債金利が0.5%台となった時もありましたが、当時の住宅ローン金利は2%程度。現状は金融機関側が「利ざや」を減らしてでも住宅ローンを取り込みたいという思惑が見えます。
理由としては、固定金利の多くをフラット35(フラット35S)にとられているという面もあって、その巻き返しを図るための固定金利の引き下げという点。また、住宅ローン利用者は少なくとも10年以上は自社の顧客となるわけで、住宅ローン以外の金融商品に対する販売等でも相乗効果が見込めるという点も挙げられるでしょう。

消費者サイドから見れば、こうした住宅ローン金利の低下は歓迎すべきことです。実際にローン金利の低下の影響もあって、4月の首都圏におけるマンション販売戸数は、前年比で80%以上の増加と大幅に伸びました。
大震災に絡む買い控えの反動という見方もあるようですが、ローン金利の低下も大きく後押ししているものと思われます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。