人気のサムライ債。円建て高利回りの落とし穴は?

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本日の日経新聞記事に、日本国内におけるサムライ債の発行額が増加しているという記事がでておりました。債務問題で混乱が続いている欧州市場での発行を避けて、低金利かつ安定している日本市場での円での調達を行っているということです。現在のペースで進むと過去最高だった2008年(2兆3077億円)を上回るペースともなる可能性があるそうです。

ネット証券などでも発行され、人気のサムライ債

ちなみに、サムライ債というのは、「日本で発行される外国企業(外国発行体)による円建て債券」を意味します。外貨建ての債券(外債)については比較的金利が高いものの、為替リスクがあることから、リスクを好まない投資家からは敬遠されておりました。
ところが、近年では、こうした円建ての社債が多く販売されるようになっています。金利は期間にもよりますが1%を超えるものが多く、定期預金と同じような感覚で高利回りのサムライ債に投資をする投資家も増えているようです。

 

知らない会社だからこそわからないリスク

個人的には、サムライ債は投資対象としてミドルリスク・ミドルリターンの投資商品として適していると思います。一般に販売されるサムライ債は高格付けのものが多いためデフォルトリスク(信用リスク)は小さいためです。
信用リスクは、発行した国や企業の破たん・倒産により、約束された利子や元本の償還が行われないという債務不履行を指します。

一方で、こうしたサムライ債は日本ではあまりなじみのない会社も多いです。そのため、財務状況などの判断をすることができません。
また、経営危機などが騒がれたとしてもそうしたニュース自体が日本で報道される機会も少ないので、対処がしにくいというリスクを考えておく必要があります。

実際に過去にデフォルトを引き起こしたサムライ債として「アルゼンチン国債(2001年)」「リーマンブラザーズ(2008年)」「カウプシング銀行(2008年)」というように破たんを起こした経緯もあります。

サムライ債を購入する場合でもしっかりと発行体についての情報や格付けなどを調べて、投資をするに値する発行体であるかどうかをしっかりと判断するようにしましょう。
定期預金感覚だったのに…という言い訳は通用しません。

ちなみに、今月はマネックス証券でロイズ・ティーエスビー・バンク・ピーエルシー(ロイズTSB銀行)のサムライ債が発行されるそうです。詳しい発行条件等は「マネックス証券でロイズ銀行の円建て社債の発行」をご参照ください。

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コメント

  1. 山下敬一郎 より:

    最後に紹介されているマネックス証券でのロイズTSB銀行のサムライ債申し込みました。日本で結構、円債を発行していますよね。

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