シャープ。ついに継続疑義か?今季最終赤字4500億円の見通し

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1日発表されたシャープ(6753)の4-9月連結決算短信に「継続続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在している」と明記された。また、通期の赤字見通しを従来予想の2500億円から4500億円の赤字に下方修正となりました。昨日の「パナソニックの7650億円の赤字見通し」と比較すると小さく見えますが、現在のシャープから見ると相当な規模です。ただし、疑義注記ではないという点に一応注意が必要です。

継続疑義とは?

企業というのは、単年度ではなく継続していく(ゴーイングコンサーン)が原則です。「継続疑義に関する注記」というのは、企業として重要な「継続して運営していく」ということに黄色信号がともっているということです。簡単にいうと、債務超過や重大な損失が発生する可能性があり、会社が存続できない可能性がありまっせ。ということです。

ただ、今回のシャープ決算は「継続続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が存在している」というなんともあやふやな内容になっています。一部では疑義注記が出たとも書かれていますが、正確には「疑義注記になる可能性がある状況である」というなんともあやふや、曖昧模糊な表現にとどめているわけです。

ちなみに該当部分の抜粋です。

当社グループは、当第2四半期連結累計期間の実績も、前連結会計年度に引き続き多額の営業損失・四半期純損失を計上し、重要な営業キャッシュ・フローのマイナスとなりました。こうした状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
これらの事象又は状況に対処すべく、当社グループでは、生活創造企業をめざした新たな事業構造の改革はもとより、希望退職の募集や賃金の減額等、人件費の削減を含む総経費の圧縮、さらには在庫の適正化や資産の売却、設備投資の抑制等によりキャッシュ・フローの創出を実現する経営諸施策を策定いたしました。また、金融機関の支援体制を得て必要な融資枠を確保するとともに、これらの進捗を管理するためのモニタリング体制を整備し、着実に実行することによって、業績と信頼の回復に努めてまいります。
これらの具体的な対応策を実施することにより、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないと判断しております。

 

シャープと監査法人との間で壮絶なやり取りがあったんでしょうなぁ。疑義注記を付けたかった監査法人とそれだけは絶対に死守したいシャープといった格好でしょうか。まあ、推測ではありますが。そういえば、エルピーダメモリも末期にこんな決算出してたなぁと、思い出します。

下期は営業黒字を達成するという予想だそうですが、営業CF(キャッシュフロー)の現状を見る限りはかなり厳しい状況ではないでしょうか。

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