都市銀行が短期固定金利の住宅ローン金利水準を大幅引き下げ

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三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行がそれぞれ住宅ローンの固定金利のうち、短期固定型の金利を大幅に引き下げて変動切りの金利水準を大幅に下回る水準に設定しました。三菱東京UFJ銀行が1年固定を0.50%、三井住友銀行が3年固定を0.60%、みずほ銀行が2年固定を0.55%にそれぞれ設定しました。

かなり大幅な金利の引き下げとなりました。その理由と住宅ローン利用者として覚えておきたい注意点をまとめます。

変動金利>固定金利となる理由

通常、住宅ローンの金利は変動金利<固定金利となり、固定金利でも固定期間が長くなるほど金利が高くなるのが一般的です。2013年6月の住宅ローン金利ランキングをみてもおおむねその通りの形になっているかと思います。

今回都市銀行がこのような対応をとる理由は大きく二つあると思っています。

1)顧客の囲い込み

2)長期固定の比率見直し

 

顧客の囲い込み

5月から6月にかけて長期金利(10年国債利回り)が上昇したため、住宅ローンの金利は5月、6月と2カ月連続で上昇しました。これによる金利の割高感を払しょくするための対応がこれではないかと思います。短期固定に限れば金利は安くなったことになります。

 

長期固定の比率見直し

たぶん、こっちが本命です。

住宅ローン金利については「先高感」が出てきています。「2013年の住宅ローンは「変動金利」「固定金利」のどっちを選ぶ?」などでも書かれていますが、先高感があるため、固定金利(それも長期固定)を選ぶ方が増えているようです。
固定金利は銀行側が金利リスク(金利変動リスク)を負うことになるので、将来金利が上昇するとその負担は銀行が負うことになります。
そのリスクを抑えるために、利用者をなるべく短期の固定金利(or変動金利)の住宅ローンへと誘導したい思惑があるのでしょう。

都市銀行は今でも住宅ローンにおいては保証会社を利用しておりますので、将来利用者が破綻してもリスクは限定されます。それよりも長期での固定金利によって逆ザヤとなることを恐れているのでしょう。(保証のしくみについては「住宅ローンと保証料」をご参照)

 

ゆとりローンを思い出せ

記憶に新しい方も多いかもしれませんが、かつて住宅金融公庫がしかけた「ゆとりローン」。当初は返済が小さく、その後返済額が大きくなるタイプのローンで、不景気も重なり多くの焦げ付きが発生しました。
表面上の金利が安いと確かに借りれる金額も大きくなりますし、月々の返済額も小さくなります。

短期の固定金利や変動金利には金利リスクがあることをしっかりと認識して利用する必要があります。
参考:住宅ローン金利の種類と選び方

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