約4年前に破綻した日本振興銀行。もう名前も忘れてしまったという方も多いかもしれません。日本で初めて「ペイオフ」が実行された銀行です。そして、破綻から4年経って、3423人いた1000万円以上の預金に対する払い戻しが決まりました。預金の42%がカットされて58%が戻ってくるという結果に終わりました。
銀行が倒産、1000万円超の預金も一部は戻ってくる
これを知らない方も多いようです。
銀行が倒産しても、銀行の資産を処分するなどして、払い戻せる分は戻ることになるわけです。
今回の場合は58%が戻ってくるという結果に終わったみたいです。
半分ちょっとという金額ですが、戻ってこないよりは全然マシですよね。その一方で日本振興銀行が破綻したのは2010年で、それから4年経ってやっと戻ってきたというわけですから、非常に長い時間がかかるんですね…。
このような銀行の破綻の可能性も今後「ゼロ」というわけではないのですから、預金者としても1000万円を超える部分については他の銀行に移し替えて分散しておく、証券会社に預けておくなどの形でペイオフ対策しておくことをお勧めします。
参考記事:ペイオフ対策の必要性とその方法
私の場合は、基本的に余剰資金は証券会社に運用資金として回しています。証券会社に預けている資産は証券会社自身の財産とは別に管理(分別管理)されているので、仮に証券会社が倒産しても戻ってきます。
ペイオフでカットされた金額の税務上の扱い
ちょっと気になったので調べてみました。
ペイオフによりカットされたお金は法人の場合は損金(経費)として計上することができます。
ただし、個人の場合は雑損控除のような控除を利用することはできないので、丸々損になってしまうようです。