国内大手ネット証券の楽天証券が、国内株式の売買手数料(現物取引・信用取引)を値下げすると発表しました。対象となるのは2017年12月25日以降の取引となります。
手数料が引き下げられるのは1回の売買が50万円以下の取引区分です。とはいえ、通常の個人投資家の売買単位はそこまで大きくないことを考えると身を切る施策といえそうです。
売買金額(国内・現物) | 旧手数料 | 新手数料 |
---|---|---|
5万円 | 139円 | 50円 |
10万円 | 139円 | 90円 |
20万円 | 185円 | 105円 |
50万円 | 272円 | 250円 |
ライバルのSBI証券も追随で値下げへ!
国内株式の売買手数料は業界2位の楽天証券と、同1位のSBI証券は同じ手数料水準だったわけです。
SBI証券もすぐさま対応です。楽天証券よりも3日早い12月22日(金)より売買手数料を引き下げました。引き下げ後の金額は楽天証券と同額です。
この2社は本当に、お互いライバル視していますよね。そして完全に合わせてくるんですよね。面白いです。直近1年くらいでもこれだけありますよ。
iDeCo導入時、互いに手数料を無料化へ。楽天証券が先に発表、SBI証券が追随
株の少額取引の手数料無料化(一日定額制取引)。この時はSBI証券が先で楽天証券が追随
投資信託の最低売買額を100円~に楽天証券が先に発表。SBI証券、松井証券が追随
米国株の売買手数料引き下げ、先にSBI証券が発表し、しばらくたってから楽天証券も追随
まあ、こうした競争が起こってくれるほうが、私たち投資家からすると、より取引コストが安くなるわけで大いに歓迎したいところです。ただ、両社とも過度な競争はしたくないのか、相手に“完全に合わせてくる”ところが面白いですよね。
まさにゲーム理論。