商業テナントなどを運営している丸井グループのクレジットカード「エポスカード」が、クレジットカードを使って投資信託を買うというサービスを開始します。そのための証券会社「つみたて証券」も設立するなど、かなりの本気のようです。
エポスカード会員は657万人(2018年3月)とされており、会員数はかなり多いです。会員はミレニアル世代(20~30代)が半数を占めているそうで、若い人向けの投資信託の訴求がどれだけできるか?というところに注目が集まります。
当面は「つみたてNISA」を利用した投資信託の積立投資
当面は、つみたてNISA(年40万円までの投資信託の積立投資)が対象になるようです。
つみたてNISAは投資可能な投信ラインナップが低コストなインデックスファンドが主体となっているので、初心者の方にも向いていそうです。
年40万円ということは最大積立額は33,333円になるので、クレジットカードの決済額としてもあまり問題ない感じです。
投資未経験者が多い。カードのポイントが付く利点をアピールし、店舗でセミナーなどを開いて投資を促す。10年後に100万人にサービスを提供し、資産残高1兆円を目標とする。(日経新聞・2018年5月11日)
ということで、かなりの強気です。クレジットカードで投資信託が買えて、しかも“ポイントが貯まる”というのは結構うれしいかも。
純粋な証券会社でなくても投資ができる環境は増えつつある
あえて、マルイ系の証券会社で投資信託を買う?ということで疑問をお持ちの方も少なくないと思いますが、個人的にはこういった下地は整ってきているんじゃないかなと思います。
One Tap Buyのようなスマホアプリ専用で株の売買ができる証券会社もすでに登場しています。
また、最近では、セゾンカードが「永久不滅ポイントの運用」といったサービスを開始しています。このほかにも「おつり投資アプリ」やStockPointのような「ポイント投資」のサービスも多数誕生しています。
この他にもロボアドバイザー投資のように、投資のことを深く知らなくてもシステムに投資を任せてしまうような運用手段も登場しています。
投資というと、証券会社に口座を開設して、チャートなどを眺めて投資をするといった感覚が、私を含めて投資経験がそれなりにある方は思うかもしれませんが、手軽に投資をできる環境がどんどん整いつつあると思います。
とくに、つみたてNISAなどは月々の投資金額も小額からスタートでき、上限もあるのでクレジットカード決済との相性も良いと思います。最後は、取り扱いのファンド次第というところもありますが、個人的にはかなり期待しています。