日経新聞で報じられましたが、ネット証券の信用取引金利(買い方金利)についての引き下げが進んでいるということです。金利コストは「信用取引のコスト比較は手数料よりも金利が重要」でも取り上げられているように、高い取引コストですから、値下げが進むのは手数料引き下げ合戦よりも効果が高そうですね。
金利コストの引き下げ、大手ネット証券は優良顧客のみ対象?
金利コスト引き下げのニュースについてですが、どうやら優遇金利で最安値を競ってるみたいですね。
顧客が資金や株式を借りて売買する信用取引で、インターネット証券会社が金利の引き下げ競争に動いている。カブドットコム証券が7月中旬に業界最低水準の年2.28%を提示したところ、SBI証券や楽天証券が追随する。対抗する形でカブコムも9月に再び金利を引き下げる。
ちなみに、最優遇金利を受けるための条件は「信用プラチナプラン(前1ヶ月の 建玉残高 または 新規建約定代金合計 ※30億円以上の場合 )とかなりハードルが高めです。
一般個人投資家というよりも、どちらというと、ヘビーな取引をしている方向けというかたちになりますね。
大手ネット証券の信用金利一覧
ちなみに、大手ネット証券6社の信用金利をみてみると下記のようになっています。
(制度信用買い方金利 | 一般信用買い方金利)太字は最低金利を示しています。
- 楽天証券 (2.85% | 3.09%)
- カブドットコム証券 (2.98% | 3.30%)
- SBI証券 (2.80% | 3.09%)
- マネックス証券 (2.80% | 3.47%)
- GMOクリック証券 (2.30% | 3.50%)
- 松井証券 (3.10% | 4.10%)
となっているようです。いずれも優遇金利適用条件なしの場合。ちなみに、カブドットコム証券の値下げによって大手ネット証券の中で最安値ではなくなったGMOクリック証券は来月からの金利引き下げを予定しているとのことです。
金利は8月6日時点のもの。公式ホームページより。
制度信用よりも一般信用の方が金利が高いですね。制度信用だけならGMOが一つ頭が抜けていますが、一般信用なら楽天証券、SBI証券の方が魅力的です。松井は手数料もそうですが、信用金利も高いですねぇ。
参考サイト
・金利・貸株料で証券会社比較